窓辺の喫茶

表千家茶道、茶人を目指す。アート、音楽好き。HSS型HPSのため臆病なくせに好奇心旺盛。日常に思ったことの徒然を書く。

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茶道3月23日稽古 茶通箱 相伝

花粉症にノックダウンしている、窓辺亭主のミワコです。

 

年度末の忙しさなのか、予定を詰め込みすぎなのか体力の限界なのか、考えも纏まらずに下書きはたまるけど筆が進めませんでした(汗)

 

さて、色々な要因があって延び延びになっていた茶通箱の相伝をしていただきました。

 

表千家では、基本的に師匠の了承のもと、家元からお免状をいただかないと上のお点前は見ることも許されません。おそらくは他の流派もそうなのではないかなと思います。

 

家元制度に対して賛否両論有るかもですが、有る意味文化を守るためもあり、それぞれステップアップの順番が存在して然るべきと思うので私は異論はありません。

ただ、どんどんと社会が変貌する昨今。伝統を守ることと古いシステムを守ることが両立していけるのか課題が無いわけではないですね。新しい世代にこれから突きつけられる問題も発生するかもしれません。

 

お免状の取得には金額が発生するため、お免状も私の社中は任意。必要無いと判断したなら取らないという選択もあります。金額も上がってくるので、それなりの覚悟と真剣さも付いてくるのかな〜と思ったりします(笑)

 

さておき、相伝では新しいお点前を師匠から見せていただくのですがワクワクするもの。

ちなみに師匠のお点前は相伝と初釜しか拝見できません。

 

茶通箱は客が持ってきた到来物のお茶と亭主が用意したお茶、両方を楽しむという趣向のお点前です。

その中で、両方のお茶を入れて持ち出すのが『茶通箱』なる箱なのです。

両方点てるので、なかなか長丁場の点前になりますし、手の動きなど独特な箇所がありますから習得にはお稽古を積まないとならならないなぁと新しい課題ができて楽しみ。

 

茶道は色々なシチュエーションに応じての点前が発生しますが、動作のひとつひとつが相手への感謝を表すことから来ていることが多いのかなと感じることが多々あります。

茶通箱にしても、お茶を持参した客への感謝が前提にあるように思います。

 

また、道具を丁寧に扱うのが常。付喪神なんてありますが、これは物を生きている物として想う日本人独特の精神的な感覚なのかもしれませんね。

美味しくお茶をいただくための道具にも感謝。道具がここまでたどり着いた経緯までを考えるのも有り難みを感じることになりますね。

 

ただ決まったとおりに動くのではなくて心を込めて点前をできるようになれば、お互いに気持ちの良い空間が作られるのだなと師匠の点前を見ていて基本に立ち返ったのでした。

 

がむしゃらに仕事してる今日この頃ですが、やはりお稽古は自分に立ち返る瞬間。だからこそ、こんなに大事に思ってるんだな。

言葉ではないものに自分を良く見なさい、大切なことを忘れないように生きてますかと言われている気分になりました。

 

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桜も開花しましたが花粉症がつらくとも春の足音は嬉しい。コブシや利休梅、白い花から順番に咲きはじめています。

 

では、また。

 

『FACT FULNESS』分析は不安を軽くする

窓辺喫茶亭主ミワコです。

読書の季節でもないですが、突如として知識欲求が出ているようで本をバタバタ読んでいます。

今更ながら電子書籍便利だなぁと感心しています。

 

ツイッターでオススメされていたので話題の『FACT FULNESS』を読んだ感想です。

 

ファクトフルネスとはデータや事実に基づき世界を読み解く習慣のこと。賢いとされる人ほど、10の思い込みに囚われて世界を正しく見ることができていない。

個々の人々が世界を正しく見るためのスキルを身につけて、思い込みから解放されようというのがこの本の内容。

 

はじめに3択の13の質問があります。

あなたはどれだけ正解を選択することができるだろう。

 

私は2問しか当たっていなかった!

チンパージーだったら3分の1の33%は正解できるのに、私は15%!!

 

なんたること!

 

私の世界への見識は間違いに満ちているのである。

でも、珍しいことではなく世界中の人々が間違っているというのにはさらに驚きだ。

また、日本が突出して正解率が高いわけでも低いわけでもないことから、日本人の見識も世界と一緒なのだった。

 

この本では様々な思い込みについて解説している。

総じて、人は人が思いたいように考えて、その世界の中で生きている気になっているということだ。

害が無いようでいて、その思考は時に人の生き死ににも関わる凶器にもなる。

その逆で正しい見識と行動は人の命を救い幸せを与える。

 

自分自身にも心当たりのある10の本能には舌を巻いてしまった。

 

分断本能

ネガテイブ本能

直線本能

恐怖本能

過大視本能

パターン化本能

宿命本能

純化本能

犯人探し本能

焦り本能

 

確実に全ての本能に囚われていることを発見してしまった。

 

特に、ネガテイブ本能や恐怖本能、宿命本能に冒されがちな気がする・・・

世界は悪い方に進んでいるに違いないとかね。

 

 

だからこそ、驚愕するような出来事が起きたとしても、一旦冷静にデータと照らし合わせて目の前に見えているように思えることは真実なのか分析することが大事なのだ。

 

しかしまあ、仕事で要因分析と部下に口を酸っぱくして言っているのにもかかわらず、まだまだ感覚で生きていたのだなと反省した。

 

この本の素晴らしいところは、単に正しい分析は正しい方向へ導くという指南だけを述べただけでなく、我々人類が失敗や苦難をバネに新しい世代に、より良い世界を作らんとして概ね成功に向かっているということをデータをもとに淡々と教えてくれていることに感動を禁じ得ない。

 

もちろん、いまこの瞬間にも苦しみ悩み、命の危険に侵され苦難の道のりを歩んでいる人々はたくさん存在するのが現実だということに目を背けたり否定してはいけないことにも注意しなくてはならない。

 

私にとっての感動ポイントは勝手な思い込みで無駄に心を不安にさせる必要はないことを気づかせてもくれたので、色んなことにビクついてしまうHSPの傾向を持つ人にはにとっては心強い内容だと思った。

 

自分たち人間にはどのような思考パターンがあるのかを知ることはとても重要なことだ。

そう考えてしまう理由を知ることで不安や恐怖から解放されるものだから。

 

 

何より本書は、正しい見識はたくさんの人々を救うというハンスさんの実体験に基づいた壮大なストーリーでもある。

電車で胸が熱くなり何度も涙が出そうになってしまった。

 

誰もが大きな気づきを得られるに違いないおすすめの本です。

 

ではまた!

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

茶道 練香を作ってみた!

茶道の魅力を発信します。茶人を目指す、窓辺亭主のミワコです。

 

炭点前で小さいながらも重要なポジションを占めると思っている『練香』を作ってみたレポートをします。

 

茶を点てる湯を沸かすために炉に炭をくべる必要があります。その際に茶室に炭の臭いが充満するので、香を薫きしめるのです。

炭くさいってあまり感じないのですが、香のポジションが良いと芳香が漂います。逆に、哀しいかな炭に近すぎて香が焦げてくさいということもあります。妙な煙が立ち昇って、すぐに分かるんですけどね(笑)

 

今回は、表千家青年部の講習会で『練香作り』の会が催されていたので参加してきました。

 

場所は人形町松栄堂さん。

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店先にお香が焚かれて芳しい〜!

 

まず、呈茶のサービス。青年部の方が点ててくださった美味しいお茶と人形焼。

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表千家のお茶はお池が出来るくらいの泡立ち。

 

さて、材料はこちらです。

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嵐山:白檀(びゃくだん)の粉末
宇治:木炭の粉末
清水:甘松(かんしょう)・丁子(ちょうじ)をブレンドした粉末
大原:安息香(あんそくこう)貝香(かいこう)などの粉末
衣笠:かっ香・竜脳(りゅうのう)などの粉末
嵯峨:沈香(じんこう)の粉末
貴船:蜂蜜

 

どれも薫りの原料は東南アジアを中心として、遠くはアフリカ大陸など海外からやってきたもの。

今でも貴重な物ですが、香を見るだけでも古来からの世界との繋がりを感じることができますね。

 

私は正倉院の宝物や仏像などの遺物、歴史を見ていくと、古代の方が今より世界を近しく認識していたのではないかと想像しています。

 

これらを全てブレンドする必要があります。それぞれが欠かせない材料なんだとか。

 

平安時代源氏物語には光源氏や紫の上が香の原料を粉末にして秘伝のレシピで練香を作るシーンがあって、貴族が手を汚しながら伴侶にも秘密で隠れて練香を作っていました。なんだか想像と違う貴族の姿ですよね。

 

当時は香りでどの家の出身かわかったのでしょうし。また、香りは衣装に薫きしめるので誰がきたのかすら香りで察知してたのでしょう。

 

宮家のレシピも本となって現代にも伝わっています。

 

お茶の世界では利休さんもお師匠さんから伝えられた薫りで作っていた記録が残っています。

 

 

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まずは基本のレシピを元に調合します。

それから好みのイメージの香を追加しました。

 

私は沈香と丁子を多めにしてボディのしっかりしたイメージです。

でも、焚いた時の想像がつかないのでスタッフの方に確認しながら不安いっぱい。

 

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次に熱を効率よく集めるための炭を少量。黒い色になれば良いので少量です。


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そして、香を纏めるための液体を投入。

何と、水分を少なくしたレンゲの蜂蜜なのです!

ビックリですよねー。

 

これも入れ過ぎるとドロドロになってしまうので慎重に。また、香りも甘くなるのでスッキリ爽やか系を目指す


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すり鉢で粘度が均一になるように練ります。

結構固めなので力を込めてネリネリ。

 


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練りあがったら掌で丸めます。

手の温度で艶が出てくるのです。

 

店頭の商品も職人さんのお手製というのも驚愕で、結構難しいですよー!

 


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出来上がりました!

自分で作ったからこんな形状でも可愛く見えちゃいますね〜(笑)

 

店頭の商品は出来上がってから1年間寝かせるのだそうですよ。そうすると香りが安定するのですって。

 

私は堪え性がないため、お稽古で使わせていただきました。

多分、丁子のスパイシーで甘い香りが強い練香になりました。嫌いじゃないな(o^^o)

香りが一番立つのは180度から200度ということで、いつもより炭から離して置いてみたら、焦げずにベストポジションでした。

 

季節柄『紅梅』と銘をつけました。

 

一緒に練香を作ったお仲間は全く違う香りになったようで、それぞれの個性が不思議と現れたのも楽しい発見。

 

自宅でも再現したい!と思っていたらインターネットでも販売しているとの情報が!

 

 

 

 

欲しくなってしまう価格帯(笑)

 

松栄堂のスタッフさんには詳しい歴史や源氏物語のエピソードなどを伺って、とても充実した内容でした。

 

茶道に使われる道具は現代ではスタンダードではないものが殆ど。

でも、茶道という形で伝わっていくのは一つの功績なのかもしれませんし、それを体感できることが本当に貴重だなと豊かな気持ちになりました。

 

では、また!

【HSS型HSPの日々】ランニングと茶道と筋肉の関連性

身体のことが気になるお年頃。

窓辺亭主ミワコです。

 

最近、思い立ちてランニングを始めました。

はて、何故ランニングを始めたのかを考察してみようと思います。

 

 

 

筋力の衰えを茶道で感じてしまった!

以外と茶道の動きは筋力を使うので有りますよ。

腕の力で全体重を支えて「にじる」という動き、正座も太腿の筋肉が無いと痺れやすい。

特に表千家は座った姿勢から立ち上がる場合に両足を揃えて踏ん張って立つ「いっそくだち」という動きが脚の筋力を使う。

最近よろけがちで不安に思えてきた、切実に。

せめて80歳までは正座してお点前をしたい私にとって、この年齢でよろけるなど言語道断なのですね。

 

https://t.co/oxt0nEssSC]

 

次なる理由は、IQの高い女性は筋肉質と何処かで聞いたフレーズとNHKで放映された『人体の不思議』の筋肉の章。

 

アメリカ国立老化研究所などのチームが2016年に発表したのは、「筋肉の働きで記憶力が高まる可能性がある」という論文です。運動をした時に筋肉の細胞から出ると考えられる「カテプシンB」という物質が増えた人ほど、記憶力テストの成績が向上。研究チームは、カテプシンBが、記憶を司る脳の「海馬」という部分の神経細胞を増やす働きをした可能性がある、と考えています。

大注目!筋肉に秘められた"スーパー健康パワー" | NHK健康チャンネル

 

記憶力の低下にも悩みがちなお年頃なんです(笑)

仕事の予定やら何やら忘れまくってるので年齢相応と思いつつ嫌だなと思っていたのです。

 

然し乍ら、意外な筋肉の働きですよね。

 

他にも免疫機能を高めるとか、筋肉を鍛えることはプラスに働くことがたくさんある。

これは運動するしかない!

 

他にも中学時代からの友人が走り始めたとか、フジファブ山総氏がラジオで勧めてたとか、敬愛する師からも走る姿が似合いそうと言ってもらえたとか!

理由はいくつもあるのです。

 

ふと、そこで気づいた。

 

 

あ、理由づけしたい自分発見(笑)

 

HSS型HSPの特徴かは知らないけれど、自分の行動が間違っていないという証明をしたくなる性質が私にはあるみたい。

他人様と比較して自分はおかしくないかという判定が自動的に発動するチキンぶり。

 

プラス、それによって得られる満足感も高めたい。

はい、自己満足ですよー。

HSPお得意の1人遊びで有ります(笑)

 

 

そして・・・

 

走ってみての思いがけない効能。

 

 

よく眠れる!

 

睡眠の質が悪くて翌朝グッタリなんて日が少なくなかった私ですが、マインドフルネス効果と物理的に身体が疲れることによって熟睡!

 

あと、血の巡りが良くなったからかな。顔の浮腫みが取れてスッキリ。

 

※私の効果ですのでご参考までに。

体調によってはランニングは会わない方もいると思います。

 

https://www.instagram.com/p/Btle3GYl7dK/

温かい空気と冷たい空気が入り混じる。春に向かうこの季節のせい?それとも、水の温度のせいなのか、不思議な夜。Warm air and cold air are mixed in. Is it due to this spring season? Or is it due to the temperature of the water, strange night.#夜のジョギング #水面に映る街

 

特に人が少ない、帰宅後の夜ランが好きです。

誰とも競わないし、人に目撃されないのでHSPとしては安心です。

フジファブリックの『F』聴いて走ります。

 

走った後はストレッチも忘れずに筋肉を大事にしましょう。

 

こんなランニングを始める理由もあるわけです。

 

では、また!

 

 

フジファブリック『F』シチュエーション別まとめ

フジファブリック大好き❤

窓辺亭主ミワコです。

 

1月23日に発売されて半月を超えましたが、毎朝毎晩聴き続けております。

このアルバムが好き過ぎて感想が書けなかったであります(笑)

 

どの曲も好きなので絞って感想も書けない!

 

それに、すでに感想はたくさんの方も書かれてますもんね。

 

そんなわけで、どんなシチュエーションで聴くとベストなのかを挙げていこうと思います。

 

ひとつ目は寝起き

 

ああ回って〜と、ゆるゆるテンションが上がって爽やかな朝を迎えられます。破顔で歯を磨いて、踊りながらノリノリで身支度ができます!

どの曲で何分くらいか目処が立ってくるので、時計がわりにも便利ですね。

 

Walk On The Way

Walk On The Way

 

Feverman

Feverman

 

破顔

破顔

 

ふたつ目は通勤

 

東京などの都市部へ通う人は辛い満員電車。

イヤホンつけて耳塞いで、目を瞑ればフジファブリックの3人が思い浮かびます!

おじさんの背中にくっつかないように身を縮こまらせている時も、心はその場にありませんので全然辛くありません!

 

LET'S GET IT ON

LET'S GET IT ON

 

東京

東京

 

三つ目はお昼の休憩時間

 

なんだか昼休みなのに仕事とか会議でうるさいおじさんがいて昼睡眠を妨げられるんです。プンスコ。

 

最近は血糖値の急上昇を気にしてパスタランチはやめてます(笑)おにぎりランチの後は少し昼寝をしたい!

音量を落として聴いていると良い感じに眠りにつきます。

起きたらリフレッシュしてお仕事再開!

 

恋するパスタ

恋するパスタ

 

四つ目はもちろん帰宅時間

 

最近は乗車率の少ない各駅停車の電車に乗って帰ります。電子書籍読みながら気持ちよくなる。線路は続くよどこまでも?

本を読みながら涙こぼしそうになりつつ。

 

前進リバティ

前進リバティ

 

手紙 (Album ver.)

手紙 (Album ver.)

 

五つ目は夜のジョギング

 

これ、最高です!

一番良いかもしれない!

この時は『FAB FIVE』と共にランダム再生して聴きます。

ジョギングのテンポにちょうどあっていて、夜中のランナーズハイになること間違いなしです。

何キロも行けちゃいそうなのですけど、30分くらいでやめないと永遠に走りそうな自分が怖い。

 

High & High

High & High

 

ありゃー、仕事してる以外一日中聴いてますね。

 

フジファブリックの3人に愛を込めてハッピーバレンタイン(笑)

 

 

F

F

 

 

 

茶道を始めたいけど、何を揃えるの?

茶道に興味があるんだけど⇒私もお稽古始めようにエスコートします。

窓辺亭主ミワコです。

 

今回は茶道を始ようという方に始めは何を揃えたら良いのか(表千家バージョン)についてお話ししようと思います(^.^)

 

 私の持ち物を例にして説明しますね。

 

https://www.instagram.com/p/BssktDqHIuJ/

愛用のセット。これさえ有ればお稽古開始できます!A favorite set. You can practice less if you have this!#扇子#袱紗#懐紙#数寄屋袋#菓子切り#表千家茶道#Folding fan#Small silk wrapper #Kaishi#Sukiya bag#Confectionery cut

 

 これだけです(笑)

洋服であれば、白い靴下持参となります。

 

でも、これらは何なの?って話ですよね。

 

1.数寄屋袋(すきやぶくろ)もしくは懐紙入れ(かいしいれ)

右上の四角い袋です。

これから説明する、扇子・袱紗・懐紙・菓子切りを入れる袋です。

私は容量がたくさんある、数寄屋袋を使用しています。写真のは『龍村美術織物製の太子間道』という生地(裂地)になりますが、いろんな柄があります。

インターネットで2,000円台くらいからあるので、まずは手頃な気に入ったものを選ぶといいですよ。お稽古を続けていくうちに目も肥えて好みが変わってくるので。

 

2.扇子(せんす)

茶道での扇子は暑いから扇ぐではなく”ご挨拶するとき”に使います。

挨拶する際に目の前に置いて、相手との結界を作るなどと言いますが、また別の機会に説明しましょう。

表千家では、黄骨・男女ともに6.5寸のものと決められています。昔は女性は6寸だったそうで、少し短いのを使っている方もいるかもしれないです。

裏面に表千家歴代家元の名前と花押というサインのようなもの書いてある場合も多くて、カンペの役割も果たします(笑)

 

 3.菓子切り(かしきり)

名前の通り、お菓子を切る道具。分かりやすく言えばフォークです。

主に、お濃茶の前にいただく”上生菓子”などを食べるときに使います。

ステンレス製・プラスチック・銀製・象牙製などいろいろあります。はじめは扱いやすいステンレス製が安価だしおススメです。

 

4.懐紙(かいし)

お菓子を食べるときのお皿にもなるし、お濃茶を飲んだ後に飲み口を拭ったり、初釜など懐石料理のお椀を浄めたりetc・・・出番の多い紙、消耗品です。

男性と女性では大きさがちがうのでご注意くださいね。

また、可愛い柄などもありますけど、まず始めはシンプルに白い物でいいかと思います。

夏の汁気の多いお菓子を食べるように水を通さないタイプもあります。

まとめて5冊くらい用意しても問題ありません。

※我が家には、懐紙のストックだけはシコタマあります(汗)

 

 

5.袱紗(ふくさ)

お点前でこれがないと始まらないというものです。

釜の蓋をあける、茶入れや茶器、茶杓を浄めるなど、まずお稽古の初めに袱紗の扱い方を習うと思います。

基本は正絹(しょうけん)の塩瀬(しおぜ)と呼ばれる生地で出来ていますが重さがいろいろあります。これは好みなのですが、私は8号を使用しています。すこし重みがあったほうが使いやすいなと個人的には思っています。

メーカーでも質感や色の発色が違うので、いろいろお店で見てみるのもいいかもしれないですね。

 

表千家は女性は朱色、男性は紫色を使います。

 

ちなみに、絹のため洗えないので1年毎くらいで買い換えます。

けれど、最近は潔癖症のかたも多いので洗えるタイプもありますが、私は使ったことがないです。

ただし、洗えないタイプは自宅で洗うと皺皺になるし色落ちするし悲惨です(悲)

 

お茶会に参加するようになったら、キレイな袱紗を一枚もっておくと濃茶を飲むときなどに使えるのでおススメします。

 

単品で揃えなくても、リーズナブルなセットもあります。

流派を間違えるとみんなとちょっと違うかも・・・なんて悲劇なので注意してポチってくださいね~。

 

 

意外と初期投資少ないかもって思っていただけたでしょうか?

自分好みの色がらがあるとワクワクしてくるかもしれないです。お気に入りの道具は徐々に増やしていってもいいですよ~。

 

お教室によって他に必要なものがあるかも?しれませんが基本はこれがあればお稽古開始できますよ。

買う前に先生に一言ご相談してもいいかもしれません。

 

では、また!

 

 

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せいこうHOUSE vol.4 行ってきた 『血糖値からの堺正章氏について』

茶道以外も好奇心旺盛な、窓辺亭主ミワコです。

 

せいこうHOUSEに行ってきました!

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フジファブリックネタ多めなので、金澤ダイスケファンであることは気付かれていたかもしれませんけど、いとうせいこうさんも小学生くらいから気になる存在であります。

読売新聞に書評を書かれていた時、オカッパ頭でメガネの不思議な風貌だったせいこうさんの淡々としつつもウィットに富んだ文章がとても好きで熱心に読んでました。

私の大尊敬するみうらじゅんさんの相棒としても私の中では重要人物です。植物男子ベランダ―も大好き。

 

発端はこれ。

www.instagram.com

 

これに対してせいこうさんがダイちゃんに食いついたところから始まったw

 

私は血糖値がもたらす気分の上下がめちゃくちゃ気になって、砂糖を摂取することを極力やめていた。小麦粉も吸収が早いので米中心の食生活に変えていた。

実際に仕事中眠くなりにくくなったし、精神的にも安定して体調的に実感していたけど数値的な根拠は持ってなかった。 

 

ダイちゃんも同じような方向性で興味を持ってたらしい(笑)

しかも、『アルバムF』に収録の『恋するパスタ』なんて作ってしまった情熱!

パスタ食べると、血糖値の上昇がスゴイのが分かったそうで・・・私も好きでよく食べてたけど、その後何も手がつかないくらいに眠くなる理由が分かってスッキリ(^.^)

 

そして、せいこうさんでフリースタイルリブレリーダーの装着を実演してくれた!

何というトークショー

 

※フリースタイルリブレリーダーとは ⇒ http://myfreestyle.jp/products/freestyle-libre-pro-system.html

 

始めからカオス(笑)

 

私は満足!

やってみようかなあ~。

 

 

 

今回は”スペ中”の出演者。

パジャマ姿のせいこう先生と金澤ダイスケ堂島孝平、オカモトMOBYタクヤ(敬称略)の3人とせいこう家でのおうちトークという設定。

パジャマ姿が病人ポイと3人から突っ込みが激しい。

スペ中とは ⇒ 熱血!スペシャ中学 - Wikipedia

 

観客の質問から、3人の思いついたトークがどんどん広がりまくる。

せいこうさんはマルチタレントの走り、生徒もみんなミュージシャンだけどマルチな才能を発揮している面々の発想は止めどなく、終始笑いの絶えない会場だった。

この4人は先日読んだマルチ・ポテンシャライトに繋がるなあ・・・ 

 

ざっと内容

・ダイちゃんドラゴンポテトの味をプロデュース

茨城県とは?南北について比較

・ダイスケ実家のレストランで使っている箸袋からダイちゃんのお母さん登場

・お隣の千葉県について

取手市のヤンキー危険

MOBYの30歳の誕生日

堂島孝平KinKi Kidsいいなあ(プロデュースしている)

 

などなど、抱腹絶倒だったのだけど、一番心に残ったのがこの話だった。

 

 

一番、感動してしまった話題

 

堂島孝平氏とまちゃあきこと堺正章氏の出会い。

 

大ファン憧れの堺正章氏と初めての競演。

楽屋で挨拶したときのこと、あわよくばLDにサインをしてもらおうと持っていった。

その時収録する楽曲が一番始めに収められたLDだから、堺正章氏さぞ喜ぶかと思ったら、一瞬身を乗り出したものの、タイトルを言うと意外と普通な反応・・・。

 

ふと、そこで気づいたのが、堺正章氏は如意棒回しテーブルクロス引きとか歌手であっても、全ては本人が望んでやっている仕事ではないのではないのではないか。

でも、プロフェッショナルとして、当然のごとく与えられた仕事を着実に努力してハイパフォーマンスでやってのけることに気がつき感動してしまった。

 

 

最近、こういう話を文章だったり会話だったりと出会ってしまう。

 

自分がやりたいことをやるのは勿論素晴らしいことだ。

 

でも、自分の良さを見つけられて仕事を与えられる、役目を与えれるということも同じくらい素晴らしいことなのかもしれないよね。

その中で自分が思い切り動けて輝けるのであれば。

 

前はやりたいことをやらねば人生の醍醐味を感じられないんじゃないかという、一種強迫観念があったのだけど、こういう考えが最近心のなかですんなり受け入れられるようになってきたのだった。

 

血糖値ネタを知りたくて来たのだけど、充実した90分でした。 

次回も来ちゃおうかな?

 

 

 

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『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』に心打たれた

平日は会社員してます。窓辺亭主ミワコです。

 

『 マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』という本を読んで、長年の心のつかえが取れた歓喜の感想を書きます。

 

 

 

 

話は急に変わりますが、少し前に『ここは退屈迎えに来て』という映画の感想を書きました。

 

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何者かになりたかったけれども果たせなくて都落ちのような気分で田舎に帰ってきた女性を中心とした物語です。

彼女がどんなプロフェッショナルを目指していたのかは映画では分かりませんが、ミニコミ誌のライターをしているので出版社などに勤めて文章を書くことを生業にしていこうと思っていたのかもしれません。

何者かになるというのは、ある道を極めて名前が知られるようなことを指しているのかと想像します。

 

 

私も同じような気持ちを抱いていました。

 

自分にベストな職業を求めて、大学に進んだにもかかわらず学んだ内容は全く生かされない。その後も進学や就職に失敗し、アルバイトや派遣社員で職業も転々しました。

その仕事に就くたびに、その道のプロフェッショナルになりたいとのめり込むものの、一定のレベルを到達すると自分の中で終了のホイッスルが鳴り、違うことをやりたくなる衝動が出てきてしまうの繰り返し・・・。

 

現在の会社が初めての正社員ですが、勤めて5年なので割合続いてはいます。しかし、突出したエンジニアにもなれず、人や業務を管理する仕事をしています。

そして、心湧き立つような何かはあまりありません。

(※注意:管理業務がつまらない仕事というわけでも見下している訳でもありませんし、非常に意義ある仕事だと理解しています)

 

 

きっとどこかに天職がある!

 

そう信じてこれまで生きてきたものの、年齢ばかりが重なるだけでプロフェッショナルとは程遠い、どっちつかずな自分に不安しかありませんでした。

世間的にも、一つの仕事を続けないとか、私のように正社員じゃない仕事が長かったということもあまり良い評価もされませんしね。

 

この本の著者も同じような悩みを抱えていました。ともすれば飽きっぽいと言われがちで罪悪感すらあったそうです。

 

あー、私もだわー。

 

そんな同じ性質を持つ人たちのことを、マルチ・ポテンシャライトと呼びます。

訳すと「多くの潜在能力を持つ人」素敵な呼称ですよね~。

私も含めての彼らに対して、ひとつに仕事をフォーカスする必要はないのでは?という提案をしてくれています。逆にいくつもの職業を経験することでしか出ない発想があるのだから誇りを持ってよいとすら。

 

この『窓辺の喫茶』というブログを眺めていただくとお気づきでしょうが、テーマがあちこちに飛びまくっています(笑)かつ、本職とは全く相容れないような分野ばかりなんですよね~。

でも、私の中でいろんな興味ある物事は仲良く並んでいて頭のなかでシャッフルすると意外な点が線で結ばれるなんてこともざらにあるわけです。

 

ん~でも、これが仕事になるのかしらん。

 

現代はタレントやアーティストの方々はマルチで活躍しているのも最近は珍しくないこと。

しかし、一般人は職業を絞って地道にコツコツと極めなければいけないというのが当たり前であり、良識ある社会人だと思われがち。

気持ちが弱くなります。そこで、足を止めてみよう。誰の価値観だそれ?と思うとそんなことに固執する必要はないのかもしれないですよね。

 

固定概念をクリアにすると、私の悩みを解決する素晴らしい提案です。

じゃあ何をすれば良いの?どういう仕事や働き方が私は合っているの?

 

そんな疑問に対しての回答がとても実践的なのがこの本のすごいところ。

 

マルチ・ポテンシャライトにもタイプがあります。

設問に答えると自分のタイプが分かります。

 

・グループハグ・アプローチ

・スラッシュ・アプローチ

・アンシュタイン・アプローチ

・フェニックス・アプローチ

 

タイプによって働き方も様々。十人十色。別に正社員を目指せって話でもなく、パートタイマーが合っている場合もあります。

 

ちなみに私は、ブループハグ・アプローチとアンシュタイン・アプローチに近い性質のようです。

 

そしてタイプ別の特徴や戦略、実際その働き方が合っているか、自分に合っていることはなにかを設計するためのセルフチェック、行動の起こし方までレクチャーしてくれます。

 

また、生産性の高め方や不安にする対処法まで。

 

なんて、親切なんでしょう!(笑)

 

 

読んでいて気づいたのが、今やってる仕事自体がマルチ・ポテンシャライトに近いかも・・・(。-∀-)

総務ではないけれど、色んな仕事の取りまとめとか調整ばかりやってるな・・・意外とマルチ・ポテンシャライトしてるかも。自分に合っているのかもしれない。

 

 

天職を探して気ばかり焦って悩んでいる私のような人、特に好奇心旺盛だけどフォーカスしきれないHSS型HSPに多いのではと思ったりもするんですが、そんな方におススメです。

 

とりあえず、少し気持ちを緩めて、可能性はまだまだたくさんあること、働き方を世間一般の常識に当てはめなくていいと理解できたのでとても気が楽になりました。

 

さて、私もセルフチェックをじっくりやってみようと思います。 

 

茶道 2月2日稽古 筒茶碗

茶道の魅力を発信します。茶人を目指す、窓辺亭主のミワコです。

 

立春を過ぎましたが、2月は日本の四季のなかで一番寒い季節。。。

雪がちらつく・・ちらつくどころではない地方もありますよね~ううう寒い。

 

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(近所の公園)

 

コートを着込んでマフラーを巻いて、着物でお稽古に向かいます。

「寒くないんですか?」

と聞かれるけれど着物はお腹を温めるので意外とあったかですよ。

逆にお腹が冷えないので女性の健康にもよろしいと思います。

袖から空気が入り込むので、アームウォーマーをすれば完璧!!

 

さて、この時期のお稽古は『筒茶碗』というものを使用した薄茶点前を行う教室が多いのではないかな~?

今回は冬のお稽古の醍醐味の一つ、『筒茶碗』について。

 

わが社中も今回は『筒茶碗』お点前でした。

 

『筒茶碗』とは・・・お寿司屋さんの大きい筒型の湯飲み茶碗をイメージすると形とサイズ感は近いです。マグカップも似た形ですね。

たっぷりと温かいお茶をたくさん飲みたい!そのために保温性に優れた形状ってわけ。

 

茶の湯で使用する『筒茶碗』も同じ理論で、熱い薄茶を楽しむ趣向。

お点前は、「絞り茶巾」(冬バージョン)という茶碗を温める間に茶巾を絞って畳むという工程を入れる。そのことで余計に茶碗がホカホカする。

筒型の茶碗の形状のため、持ち方が違ったり、茶碗を拭く手順が若干変わるところであたふたしてしまう(笑)

 

しかし、寒い中訪れた客は、

「はああ~あったか~い」

と心底幸せな気分になる。

 

 

赤々とした炭、釜からは松風の音と白い湯気が立ち上る。

外気に冷えた頬がほんのり赤くなるような幸福を感じる瞬間が待っている。

 

色々な形状の茶碗があるが、筒茶碗の季節は寒いけどうれしい。

  

赤樂の手触りも優しい茶碗だったり、

 

 乾山写しの寒さに凍える雀だったり

 

色とりどりの豆菓子に茶碗も茶席に色を添える。

 

外は色も少ない空気も凍るような情景だが、茶室の中はほっこり。

 冬のお稽古も楽しい。

 

茶道 1月26日稽古 濃茶点前

茶道やってみたい方のハードルを下げる!

窓辺亭主ミワコです。

 

スーパームーンからは脱却しました(笑)

フジファブリックのニューアルバムを聴いて毎日テンション上がりっぱなしの今日この頃です。

 

今回はお稽古のグッときた瞬間についてを書いてみようと思います。

 

今年の稽古始めは濃茶点前でした。三角の引き出しがお洒落な三木町棚に染付けの水指。

茶筅飾りの濃茶点前をしました。

 

茶筅飾りとは、水指の上に茶筅を水指の前は茶碗の中に茶入れを仕組んで飾ってあるという室礼で行う点前です。

これを見せたい!という亭主のテーマがあっての室礼なのですが、この場合は茶碗を見せたいのかどうなのか。茶筅は消耗品ですからね〜

 

私は茶碗と水指を見せたいのかなぁ?なんて思います。

 

濃茶は飾り付けのバリエーションがあるのが面白い。今日のスターはこれぞという見せ場の誘導でもあるわけです。

素晴らしい道具を見せびらかす意味よりは本日のテーマを現すこと使うのですね。

 

濃茶はお茶を練ると表現します。

まさしく、たっぷりの抹茶をお湯注いでから練り上げます。

始めはダマダマしている液体が丹念に練っていくと、クーベルチュールチョコレートのように美しい輝いてきます。

お茶の芳醇な香りが立ち、艶々した翠色を見せる瞬間はなんとも悦に入ってしまう瞬間(笑)

うまく行くと心の中でガッツポーズ!

ダマが残らずに練り上げることができるのは嬉しいこと。お湯がよく湧いて、抹茶と湯の割合が丁度いい場合でないと上手くいきませんから。

 

最後はさらにお湯を足してよく合わせ、トロリと飲める濃度にします。

 

さて、客側。

事前に上生菓子をいただきます。

練り切りとか『こなし』など餡で作った、季節感を表したいわゆる和菓子を上生菓子と言います。

 

お濃茶は初めて飲むとあまりの濃さにビックリします。

でも、先にいただいたお菓子の甘みを流して苦味は感じにくいうえに、しばらくするとお茶の甘く香ばしい薫りが口内に充満。

 

あー、シアワセ!

 

濃茶は茶席のクライマックスであり、一番贅沢な時間。お稽古も集中しながらも満足なひと時。

 

お稽古しながらも深い喜びを感じることは茶道の醍醐味だなぁ。