窓辺の喫茶

表千家茶道、茶人を目指す。アート、音楽好き。HSS型HPSのため臆病なくせに好奇心旺盛。日常に思ったことの徒然を書く。

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茶道 2月2日稽古 筒茶碗

茶道の魅力を発信します。茶人を目指す、窓辺亭主のミワコです。

 

立春を過ぎましたが、2月は日本の四季のなかで一番寒い季節。。。

雪がちらつく・・ちらつくどころではない地方もありますよね~ううう寒い。

 

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(近所の公園)

 

コートを着込んでマフラーを巻いて、着物でお稽古に向かいます。

「寒くないんですか?」

と聞かれるけれど着物はお腹を温めるので意外とあったかですよ。

逆にお腹が冷えないので女性の健康にもよろしいと思います。

袖から空気が入り込むので、アームウォーマーをすれば完璧!!

 

さて、この時期のお稽古は『筒茶碗』というものを使用した薄茶点前を行う教室が多いのではないかな~?

今回は冬のお稽古の醍醐味の一つ、『筒茶碗』について。

 

わが社中も今回は『筒茶碗』お点前でした。

 

『筒茶碗』とは・・・お寿司屋さんの大きい筒型の湯飲み茶碗をイメージすると形とサイズ感は近いです。マグカップも似た形ですね。

たっぷりと温かいお茶をたくさん飲みたい!そのために保温性に優れた形状ってわけ。

 

茶の湯で使用する『筒茶碗』も同じ理論で、熱い薄茶を楽しむ趣向。

お点前は、「絞り茶巾」(冬バージョン)という茶碗を温める間に茶巾を絞って畳むという工程を入れる。そのことで余計に茶碗がホカホカする。

筒型の茶碗の形状のため、持ち方が違ったり、茶碗を拭く手順が若干変わるところであたふたしてしまう(笑)

 

しかし、寒い中訪れた客は、

「はああ~あったか~い」

と心底幸せな気分になる。

 

 

赤々とした炭、釜からは松風の音と白い湯気が立ち上る。

外気に冷えた頬がほんのり赤くなるような幸福を感じる瞬間が待っている。

 

色々な形状の茶碗があるが、筒茶碗の季節は寒いけどうれしい。

  

赤樂の手触りも優しい茶碗だったり、

 

 乾山写しの寒さに凍える雀だったり

 

色とりどりの豆菓子に茶碗も茶席に色を添える。

 

外は色も少ない空気も凍るような情景だが、茶室の中はほっこり。

 冬のお稽古も楽しい。