『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』に心打たれた
平日は会社員してます。窓辺亭主ミワコです。
『 マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』という本を読んで、長年の心のつかえが取れた歓喜の感想を書きます。
マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法
- 作者: エミリー・ワプニック
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/09/14
- メディア: Kindle版
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話は急に変わりますが、少し前に『ここは退屈迎えに来て』という映画の感想を書きました。
何者かになりたかったけれども果たせなくて都落ちのような気分で田舎に帰ってきた女性を中心とした物語です。
彼女がどんなプロフェッショナルを目指していたのかは映画では分かりませんが、ミニコミ誌のライターをしているので出版社などに勤めて文章を書くことを生業にしていこうと思っていたのかもしれません。
何者かになるというのは、ある道を極めて名前が知られるようなことを指しているのかと想像します。
私も同じような気持ちを抱いていました。
自分にベストな職業を求めて、大学に進んだにもかかわらず学んだ内容は全く生かされない。その後も進学や就職に失敗し、アルバイトや派遣社員で職業も転々しました。
その仕事に就くたびに、その道のプロフェッショナルになりたいとのめり込むものの、一定のレベルを到達すると自分の中で終了のホイッスルが鳴り、違うことをやりたくなる衝動が出てきてしまうの繰り返し・・・。
現在の会社が初めての正社員ですが、勤めて5年なので割合続いてはいます。しかし、突出したエンジニアにもなれず、人や業務を管理する仕事をしています。
そして、心湧き立つような何かはあまりありません。
(※注意:管理業務がつまらない仕事というわけでも見下している訳でもありませんし、非常に意義ある仕事だと理解しています)
きっとどこかに天職がある!
そう信じてこれまで生きてきたものの、年齢ばかりが重なるだけでプロフェッショナルとは程遠い、どっちつかずな自分に不安しかありませんでした。
世間的にも、一つの仕事を続けないとか、私のように正社員じゃない仕事が長かったということもあまり良い評価もされませんしね。
この本の著者も同じような悩みを抱えていました。ともすれば飽きっぽいと言われがちで罪悪感すらあったそうです。
あー、私もだわー。
そんな同じ性質を持つ人たちのことを、マルチ・ポテンシャライトと呼びます。
訳すと「多くの潜在能力を持つ人」素敵な呼称ですよね~。
私も含めての彼らに対して、ひとつに仕事をフォーカスする必要はないのでは?という提案をしてくれています。逆にいくつもの職業を経験することでしか出ない発想があるのだから誇りを持ってよいとすら。
この『窓辺の喫茶』というブログを眺めていただくとお気づきでしょうが、テーマがあちこちに飛びまくっています(笑)かつ、本職とは全く相容れないような分野ばかりなんですよね~。
でも、私の中でいろんな興味ある物事は仲良く並んでいて頭のなかでシャッフルすると意外な点が線で結ばれるなんてこともざらにあるわけです。
ん~でも、これが仕事になるのかしらん。
現代はタレントやアーティストの方々はマルチで活躍しているのも最近は珍しくないこと。
しかし、一般人は職業を絞って地道にコツコツと極めなければいけないというのが当たり前であり、良識ある社会人だと思われがち。
気持ちが弱くなります。そこで、足を止めてみよう。誰の価値観だそれ?と思うとそんなことに固執する必要はないのかもしれないですよね。
固定概念をクリアにすると、私の悩みを解決する素晴らしい提案です。
じゃあ何をすれば良いの?どういう仕事や働き方が私は合っているの?
そんな疑問に対しての回答がとても実践的なのがこの本のすごいところ。
マルチ・ポテンシャライトにもタイプがあります。
設問に答えると自分のタイプが分かります。
・グループハグ・アプローチ
・スラッシュ・アプローチ
・アンシュタイン・アプローチ
・フェニックス・アプローチ
タイプによって働き方も様々。十人十色。別に正社員を目指せって話でもなく、パートタイマーが合っている場合もあります。
ちなみに私は、ブループハグ・アプローチとアンシュタイン・アプローチに近い性質のようです。
そしてタイプ別の特徴や戦略、実際その働き方が合っているか、自分に合っていることはなにかを設計するためのセルフチェック、行動の起こし方までレクチャーしてくれます。
また、生産性の高め方や不安にする対処法まで。
なんて、親切なんでしょう!(笑)
読んでいて気づいたのが、今やってる仕事自体がマルチ・ポテンシャライトに近いかも・・・(。-∀-)
総務ではないけれど、色んな仕事の取りまとめとか調整ばかりやってるな・・・意外とマルチ・ポテンシャライトしてるかも。自分に合っているのかもしれない。
天職を探して気ばかり焦って悩んでいる私のような人、特に好奇心旺盛だけどフォーカスしきれないHSS型HSPに多いのではと思ったりもするんですが、そんな方におススメです。
とりあえず、少し気持ちを緩めて、可能性はまだまだたくさんあること、働き方を世間一般の常識に当てはめなくていいと理解できたのでとても気が楽になりました。
さて、私もセルフチェックをじっくりやってみようと思います。