【HSS型HSPの日々】フジファブリックのライブに癒されるわけについて
最近、自分を見失いがちな窓辺喫茶亭主ミワコです。ほぼ、タスク整理ができてなくてイッパイイッパイになっているだけなのは分かっています(汗)
HSP気質があるため、人ごみは基本的に苦手です。一度に音やニオイ、見えるものすべて・・・いろんな情報が入るんでメチャクチャ疲れてきってしまう。ひどい時は立ち上がらないくらい。
でも、フジファブリックのライブはどんだけ人が多くとも癒されて帰ってきます。
疲れたという思いをしたことが一度もない!何故だろうということを考えてみようと思います。
1.演奏の技術の高さ
語れるほど、音楽や演奏について詳しいわけじゃないです(汗)
でも、HPSって不思議と雑音って拾ってしまうんで、ちょっと下手だと本能的に分かってしまう。
フジファブリックのライブ音源や山内総一郎のラジオでの弾き語りを聴いていただくと全然CDの音源とそん色ないほど素晴らしい。
実際、ライブで間違えることはありつつも、それはそれでハイレベルな演奏に聴き入ってしまっている自分に気が付く。
まずは「そんなギター弾きながら良く歌えるね山内総一郎!」ってところからビックリしてほしいし、メロディアスな金澤ダイスケのキーボード、すべてを支える加藤慎一のベース・・・音だけに集中してもフジファブリックのライブは心地よい。
さらに、サポートドラムの皆さんもハイレベルな人しかフジファブリックで叩くことはないと言っても過言ではない!
かつ、城ホールかプレミアムライブでもみずから言っていたけど「アレンジに定評」がある彼ら。アカペラやアコースティックにアレンジしても、隠すところなく絶品。
真夏の午後になってうたれた通り雨
どうでもよくなって どうでもよくなって
2.歌詞と曲のダサさとエモさ
志村正彦の歌詞と曲調は独特の日本語遣いとレトロさを感じるメロディで、HSS型HSPのちょっと変わったモノ好きポイントにグッと突き刺さるものがある。
『銀河』なんてふつうに考えたら歌詞も曲も不思議しかないかもしれないけど、ダサさとエモさの入り混じって得も言われぬ世界に連れて行かれるワクワク感に誘われてしまう。
UPOの軌道に乗ってあなたと逃避行
夜空の果てまで向かおう
3人体制のフジファブリックになっても、ダサさとエモさの入り混じる感じは変わらずで、山内総一郎のいいまつがいから出来上がった『東京』もくるりのを想定してたら意外性しかない仕上がり。
なんだこれってイントロ、気がついたらリズムに合わせて踊っていて、ライブではラップ調も加わって、フジファブリックをみんなで連呼。
山内総一郎がマイク持って赤いシャツなんか着て歌っているとちょっとダサくて昭和の匂いもなぜかあるけどエモい変な曲。
踊り続けよう友よ 華やぐ東京
3.感謝の気持ちとあったかさ
何よりライブ中は3人の仲の良さとあたたかな優しさと感謝が溢れているから。
さらに、ファンもそれに答えて彼らへの感謝の気持ちで溢れている。
フジファブリックは2009年に志村正彦が急逝して、一旦は消えかけたバンドだった。当初3人は解散はしないまでも、アルバム『MUSIC』と志村の夢だったライブ『フジQ』までやりきった後のことは考えていなかったようだ。
でも、山内総一郎は斉藤和義やくるりのサポートギターを経て、やっぱり自分たちのバンドがしたくて一大決意をした。自分がボーカルギターになってフジファブリックを続けていくと。
その3人の当時が『ECHO』に表現されていると想像するのだが、それからの道のりは決して平坦ではなかった。
今まで志村が中心にやっていた、歌詞つくりやボーカルとして歌う技術も一から身につけねばならなかった。
もがき苦しんだ数年だったはずだし、未だに模索して正解を探す日々なのを色んなコメントを聞いたりみたりして感じる。
あれからねいろんなことたくさん起こってさ
だからこそなのか、3人はとても仲が良い。バンドというと音楽性やらなんやらで揉めるイメージも若干あるが、お互いが一番安心できる仲間としていられる間柄。
HSP気質としては不協和音のない穏やかな関係性にとてつもなく安心感を覚えてしまう。
離れた街でも大事な友を見つけたよ
そんな3人を応援し続けたファンに対して、山内総一郎ははいつも感謝の気持ちを体いっぱいに表現する。なんだか、こそばゆいようなロックミュージシャンらしからぬ文言を口にするんだけど、この人だから嫌味がないんだろうなあと素直に聞ける。
みんなを幸せにします!
対してファンは「フジファブリックを続けてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいになっている。
志村正彦亡き後も彼の曲を演奏し続けてくれることで、皆の中で志村はずっと生きているし、その後の3人の楽曲もフジファブリックじゃないと作れない曲ばかりだ。すべての曲に勇気づけられるし、大きな決意をして突き進み続けている3人の生き様に対しても私は勇気をもらっている。
ありがとう。それしかない。
行き詰ったところが ほら それが始まりです
さらに、フジファブリックの特徴としては(!?)成長しないMCとして有名な山内総一郎をファンは幼い弟や息子を見るように温かく見守るという役を買う任務がある。
「手紙」という曲名を「東京」と言い間違えた話はファンの間では有名だが、大抵は着地を見定めずに話始めてメンバーに振り、不穏な空気とともにグダグダになるという展開がお決まり。真剣に話す山内総一郎にファンがクスクス笑いだすというのも定番だ。
金澤ダイスケが収拾したりしなかったり、加藤慎一は絶対に拾わない。最終的にはドラマーがなぜかことを収める場合もある。だが、一貫してファンはそんな彼らに温かい。
くさい言葉でいうと会場が全部「愛で溢れている」
最終的には、HSP気質であろがなかろうが、会場全体に溢れる愛情が本当に心地よいんじゃなかろうか。ファンではない友人を連れて行っても、みんなニコニコしている。
ライブが終わると「今日もめいいっぱい癒されたなあ」という感想が残る。
またこの多幸感を味わいに来なくてはという気持ちになってしまう。
それにしても、何にしてもHSP気質が心置きなく幸福になれる瞬間は貴重ではなかろうか。
勿論、HSP気質はライブ中にいろんなことが気になるんだけど、天秤にかけてもライブの気持ちよさが上回ってしまうので、いいかと思える。
そんなわけで、これからも私は癒しを求め、この最高の空間をつくる人のひとりとして、絶対に解散しないフジファブリックのライブに通い続ける。