窓辺の喫茶

表千家茶道、茶人を目指す。アート、音楽好き。HSS型HPSのため臆病なくせに好奇心旺盛。日常に思ったことの徒然を書く。

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上野千鶴子名誉教授の祝辞に思う 女性の敵は女性だったりもする。

ゴールデンウィーク突入。休むけど課題残しっぱなしの窓辺喫茶亭主ミワコです。

 

いつも読んでいる勝間和代さんのブログを読んで

 

 

上野千鶴子名誉教授の祝辞は私も感動すら覚える素晴らしいメッセージだと思いました。

日本の最高学府である東京大学だからこそ、そして女性学のパイオニアだからこそ、目出度いだけのおべんちゃらではなく現実を語った祝辞であるのだと関心すらしました。

 

東大祝辞・上野千鶴子インタビュー 「当たり前のことを言っただけ」 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

 

でも、批判する方もいるんですね〜(・ω・)

祝辞に相応わしくないとかなんとか…吐き気がするとかなんとか。

現実をありのまま伝えたのに老いも若きも日本の男性諸君には受け入れ難い言動なんですね。

 

私自身は四年制大学に進学させてもらいましたけど、両親は女性だからと高卒で就職、最大でも短大で就職させると考えていました。

成績も別段良くなかったので、妹と比較して期待していない娘だったと父にハッキリ言われましたしね。男子が欲しかった父親としてはそもそも娘の価値というのは低いものでもあったようです。

 

思い出したけど、四年制大学に進む時に女性の友人が嫉妬混じりに

 

「短大なら就職しやすいけれど、女性は結婚して退職するから四年制大学卒業なんて歳を取りすぎて就職大変だよね」

 

と言われたな。

関係なく、就職氷河期真っ只中で大変にはなったけど(笑)

 

 

お客さん相手の飲み会でも大手企業のオジサンに触られないとしても、

 

ちょっと太めの足が良いね

 

とか、

 

タイツより肌色のストッキングが好み

 

だとか気持ち悪い意味不明なセクハラは日常茶飯事。

反論できない下請けの女性ということで公衆の面前で恫喝されたり、会議室でオジサン3人に囲まれて詰められたりしましたね。男性が担当だった時はそんなことありませんでしたよ。

 

意図的にやってないにしてもね〜意図的でない方がより怖いな。

 

その大企業は僅かばかりの女性管理職がいますけど、同じように働いていても良い噂が立つことがありませんね。使えない男性管理職がたくさんいるけど、そこまでピックアップされて噂になることもないよなぁと客観的に思います。

 

オジサンだけが男尊女卑的傾向が強いのかというとそうでもないのは事実。

30代前半の男性でさえ、乳幼児を保育園に預けて働く女性に対して「妻が子供を置いて働くとか考えられない」とか普通に言う。

要するに俺が外で働くから、子育ては妻の仕事だよねと当たり前のように言っている。

 

私の場合は普段非常に優しい元夫。彼より給料が高くなった途端に冷淡な対応や仕事に対する文句を言われたこともありました。

 

その時に本性を見てしまったようで、この人と一緒に家庭を築くことへの虚しさを感じてしまった。

結局は女性は男性の添え物という考えなんだなと。

 

 

しかし、男性中心の社会構造や差別に女性が乗っかってるのが一番ゲンナリする。

 

性的な犯罪行為やセクハラを受けた女性に対して、犯罪者男性を擁護する言動の中年女性がとても多い。

 

露出が多い服装してたんじゃないの?

 

とか、

 

そんな危ない場所に行くから悪い、自分から誘ってるようなもんじゃない!

 

とか、現場を見たかのように決めつけるのだから。

そんな時は悲しい顔をして、私もセクハラ良く受けますよと言ってみるけど通じないのでさらに悲しい。

 

セクハラは大人の対応として飲み込め、性犯罪を受けても世間に恥ずかしいから口外しない。

こう言った泣き寝入りする状況にならざるを得ない裏側に想像力の足りない女性たちが関与しているのが現実です。

 

 

結婚していた頃、母親に夫の愚痴を漏らすと、

 

本人に言っちゃだめ。旦那さんは立てなくちゃ。

 

いつも父に好戦的な母がどの口をと思うような発言をしてビックリしたのでした。

 

かく言う私もかつては夫唱婦随が美徳と思い込むような封建社会的な考えの持ち主だった頃もあり、それにより自分の人生や自分の気持ちがどこに行ったのかわからなくなってしまったことに気づきました。

 

35歳で…

 

早かったのか遅かったか分からないけれど、そこまでは誰の人生だったのかボンヤリとした印象です。

 

今は夫婦であれば、お互いが精神的に自立して対等に話せること。

それに、専業主婦も役目を全うしているのであるから、対等な立場として話し合える伴侶と生活を共にすべきなのだと確信しています。

 

まずは、女性自身の性差別に対しての認識から教育や勉強が必要なのでしょうね。

日本はまだまだそのレベル。

 

男性優位の家長制度が、戦後の核家族家庭でも息づいて女性の思考を占領しているんですね。

 

一見、男女平等の社会に見せかけているけれども、これが大袈裟ではない私の周りの現実。

 

世界にはもっとひどい女性差別があるじゃない!それに比べたら日本は良いわよ。

とか、言わないでくださいね。これも巧妙な洗脳の罠にかかってるのだから(笑)

 

 

しかし上野千鶴子さんのような、データを元に論理的に真っ直ぐ恐れない物言いをされる方も一方ではいる現実は嬉しいことです。

私の周りにも起業する方や、企業の重要ポジションを担う頼もしく格好良い女性もたくさんいます。

子育てと仕事の両立のために新しい取り組みをしている会社に勤める女性もいます。

 

また、次世代を担う子供をしっかり育てる女性も役目に邁進しているから素晴らしいのです。

 

 

東大執行部の心意気に世の中捨てたもんじゃないなと感動してます。

令和の時代は女性である私たちが女性差別をなくすべく活躍する時代になるでしょう。

 

では、また!