窓辺の喫茶

表千家茶道、茶人を目指す。アート、音楽好き。HSS型HPSのため臆病なくせに好奇心旺盛。日常に思ったことの徒然を書く。

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家事について考えた

茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。

 

正月休みは実家でだらだらと思っていましたが、申し訳ついでに少しだけ家事を手伝っています。

主婦だった時期もあったものの、365日休みのない家事って大変ですね。

えらい疲れる・・・

 

 

朝食を作るところから始まり、食べたら食器洗い、洗濯、部屋掃除、昼食作り、風呂掃除、洗濯もの畳んで・・・家電が増えたとはいえ・・・

ましてや一軒屋、家庭菜園もあり。

子供がいたら子育てもありますよね。想像を絶します。

 

糸井さんと土井善晴さんの対談は前編にわたって興味深いんですけど、この部分に結構びっくらこいた。

 

糸井

ぼくは前に『婦人公論』という雑誌の座談会で、
西川勢津子さんという家事評論家の方と
お話しする機会があったんです。
そのとき知った話で、実は日本の主婦は、
そんなに多くの家事をしてない時代のほうが
長かったらしいんですね。
だけどアメリカの婦人雑誌の影響で
日本の婦人雑誌も「奥様はなんでもやるべき」
という理想像を広めてしてしまった。
それで、いまのような奥様像になっていると。

 

土井

はい、はい。

 

糸井

ごはんは作れる、おやつは作れる、洋裁はできる、
編物はできる、掃除はできる、洗濯はできる‥‥。
そんなの無理なのに、
いまは「それが当たり前」と教えられてる。
かつて、一部できる人がいたのは、
お手伝いさんがいる家だったから。
そういうものだから、いま、その部分で、
仕事までしてるみんなが苦しんでるのは
どうかと思うんです、ということだったんです。 

 

え~、こんなところまでアメリカの影響なの!!!

てっきり日本の良妻賢母像で、女性が家事を強いられているのかと勘違いしていた・・・

 

たしかに、戦後高度経済成長の時代から核家族化が進み、大家族の女性で家事を分担するとか、裕福な家庭では使用人やお手伝いさんが家事をしたりなんてことは稀になった現代ならではの女性の苦悩なんだな。

 

うっかり、私もこの固定観念に縛られてしまっていたことを反省。

 

確かにね・・・女性が裏の家庭だけを支えなければならないなんて価値観が近世以前にあったんだろうか。

私のつたない歴史の知識ではなかったような、これも戦後のドラマかなんかの虚像?

 そんな考察はそのうちしてみようかな。

 

 

糸井

土井さんの新しい本、
とってもいいなと思ったんです。
『一汁一菜でよいという提案』。
ずいぶん思い切った提案ですが。

 

土井

そうなんです。
だけど、いまの世の中には
これが必要だと思ったんですね。
仕事をして、子育てして、家事をして、
余裕なんてないのに
「料理を作りなさい」と
言われている人たちがたくさんいる。
さらに旦那のほうが
「いつも最低3品は欲しい」などと言ってる。
現実はお手上げ状態というか、できっこない。
でもどれもないがしろにできない。
そんなふうに困っている人が、
とってもたくさんいるんです。 

 

 

私なぞは仕事をするだけで疲れてしまって、帰って家事はしたくないと思っている。

だから、お鍋にたっぷり野菜スープを仕込んで温めるだけにしたり、ご飯は冷凍をたくさんストックして、ひとりならではのズボラ料理してる。

 

でも世の女性は、主婦だからとか妻だからというだけで頑張ってきちんとあったかいご飯を作っているんですよね・・・お惣菜ばっかりだと文句言われたりしてさ。

そうでない奥さんは旦那さんに陰口言われたりもしてねえ。

 

私も過去は主婦の時代があったから頑張って残業してもご飯作ってた。 

そして、その女性像に自分が合わないことが分かってきて疲れ切って別れたんだったな。(遠い目)

 

 女性の管理職を増やすとかなんとか、政府とか世間の偉いおっさんたちは勝手に言っているけれど、本気で女性の社会的な地位を先進国基準にしたいのであれば、自分で家族にご飯つくったり、洗濯物畳んだりしてみようよ(苦笑)

本気じゃないんでしょ。結局。 

 

若い男性のなかには料理男子も増えているけれど、周りを見てると絶対数としてはまだまだ少ないよね~。そんな意味でも家事を職業として認めた”逃げ恥は”女性がヒットした理由のひとつなんだろう。

 

一言だけ断っておくと、男性批判のために書いているんじゃないんです。

こういう社会的常識に染まっているのは、彼らのせいではないから。そういうものだと本気で信じ込ませる世の中だったから仕方ないんです。

 

でも、糸井さんや土井さんのような社会的地位もある男性が日本に増えたら、世の中もっと変わるんだろういう意味で書きました。単純に素敵だなあと思います。 

 

 

 たまに『きょうの料理』を観ることもあるんだけれど、土井善晴さんの湯豆腐は簡単なのにお豆腐が柔らかそうで、本当においしそうだったな~。

 

 では、また。

 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

丸ごと一丁使うフルフル湯豆腐の作り方はこちら(*´ω`*)

NHKテキストきょうの料理 2018年 12 月号 [雑誌]

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