着物も気候に合わせましょう
月曜日は頭が回らない窓辺喫茶亭主ミワコです。
週末に家事を集中させると、休日休めないということに最近気づきました(笑)ローテーションを改善しないとです。生活力の低さに自分自身に呆れますね。
さて、前回の茶道の稽古での装い。
5月になっても日々寒暖の差が激しい気候ですが、さすがに汗ばむ日も増えてきました。
着物には昔ながらの衣替えルールがあって、気にする方も多いです。
10月から5月までは袷という、裏地付きの冬物の着物。6月と9月は裏地なしの着物。7月8月は生地の薄い盛夏の着物というものが一般的に言われています。
なので、暑い5月でも熱中症になりかけながら冬物の着物を着るなんて人も未だにいます…
なんというか…着物って色々ルールがあるんですけれど、何で言葉の通りに死守する人たちがいるのでしょうか。
辛口になりますけど、歴史を知らない思考停止状態の浅はかな人たちと私は思っています。ほとんど迷信か割と最近誰かが仕掛けたものが多いんですよ。
そもそも、現代にまで守られている衣替えのルーツは明治時代の官公庁や軍隊の制服の衣替えルールを下敷きにしているようです。
また、京都の舞妓や芸妓の衣替えはこれとは違いもっと細かく分類されていますから、伝統的などを考えたこちらの方が古いかもです。しかし、見せるための花街のルールと一般人のルールを混ぜこぜもなんか違う。
それに、明治時代は小氷期の終わりですから、異常とも言われる温暖化の今とは全く気候が違います。
伝統と思って守っていると思うのですが、遡るとたかだか明治時代だし、着物と関係のない制服のルール。どこに死守する理由があるんでしょうかねえ。
最近は茶道の先生でも、そこまで厳密に守らなくてもと配慮してくれる場合も増えてきています。
5月には風炉の設えになるので、一緒のタイミングで着るものも変わって良いとすら思います。
また、普段に着るものは気候に合わせて変えるべき。
ルールと完全一致にしないと着てはいけないとか正気の沙汰ではありません。
着物を着て具合が悪くなってトラウマになんて悲しすぎます。
昨日は風が少し冷たいかなと感じて袷にしたけれど、今週末からは単衣にしようと考えています。
昨今の着物警察なる人たちにうるさいことを言われたら、無視するか、滔々と歴史を語ってよりめんどくさいキャラになるかで対処してみてはどうでしょうか。
何よりも身体が第一です!
では、また。