貴乃花親方の引退から思うこと
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
始めに予防線引いちゃうけど、さして相撲協会に詳しい訳ではないです。
ただ、これまでの一連の事件やそれ以外のことに関して相撲協会を弟子たちやこれからの新しい世代に残していくために貴乃花親方の思う「正しい」方向に導きたかった。
それが成せなかった。また、自分の弟子たちに影響が及ぶことを控えたくて今回の結果に結びついたんだろうなと察する。
相撲協会の真実がどんなものかは分からないが、
伝統的に隠ぺい体質や暴力を含む脅し(パワハラ)は、相撲協会だけが行っているわけじゃない。
だからといって、それに甘んじてしまうのは良くないと思う我々若い世代は多くいる。
私も以前、客先で行っている業務のリーダーをしていて、客先のグループリーダー(課長ではなく課長補佐だった)の50歳代の男性にオフィスの真ん中でほぼいちゃもんのようなクレームという名の脅しを含む恫喝をされたことがある。
「こっちで内製化するから、取引をやめてやってもいいんだ」
「お友達感覚で仕事やっているんじゃないんだ」
無茶ブリや仕様ができていない仕事を押し付けられることも多くて、毎日どうにか発注側がやらなくてはいけない内容までを整理して仕事を回しているのに文句言われ放題。
というか、こんなこと言ってもいいの?というレベルの低い内容。
発言すべて道理に嵌っていないので反論もしたくなるし、出来るものなら取引やめてもいいと言いたくもなったが、自分の会社や働いている部下を考えるとさすがに謝るしかなくて、悔し涙を流した。
そのグループリーダーは取引先だけでなくて、部下へのパワハラも日常茶飯事で、そのグループは何人もメンタルの異常として長期休暇をしていた。
そんなにおおっぴらにやりつつ、部長がくるとそういうのパワハラ行為をやめるんですよね・・・(よくないことって内心わかっているのがいやらしい)
でも、やられているほうもなかなか言い出せない・・・みんなも知っているけど、見て見ぬふりをしてる。
大きな企業ですから・・・パワハラホットラインもちゃんとあるんですよ。
でも、日本人独自なのかな。
パワハラ受けて訴えるほうが悪いとか、弱いとか、間違ったことを「間違っている」と言うほうがおかしいというところから話が始まることがよくある。
そういう意見をいう人がいたりもする。
パワハラだけでなくて、上司にこうしたほうがいいんではないかとか、こうしてほしいとかそういう類を相談するのも、最終的に責任は言ったほうにブーメランして、「やる気がないからそんなことを言ってくるんだ」などどマイナス評価につながる場合もある。
私も突然退職した上司の仕事、これまで継続してやっている仕事、受け持つ部署が増えて仕事が重なって散々頑張ったけれど、精神的に限界になって半分キレ気味で陳情した。
「もう無理だ」
という言い方が悪かったのだろうか(それは自覚しているw)、残業時間が少ないと判定されたのか(残業が多い方が働いてる認定される体質)やる気ない判定を下されて突然の降格人事。
さすがにワラッタ。
貴乃花親方の引退を選ぶまでは、思いを伝えるための努力やすさまじい苦悩があったのだろう。報道されないことは分からないけれど、裏で様々なことがあったんだと想像を禁じ得ない。
一種の諦めがあったからか、すこし離れて見てみる気持ちなのか、これから反撃をするのかは分からない。
でも、この話は浮世離れした相撲協会だけではなくて、日本社会に未だによくある光景を分かりやすいプロットタイプとしてまざまざと見せつけられていること、それに対してこれから私たち自身はどう働きかけていけば世の中が良くなっていくのか。
その問題を突き付けられているように私個人は感じた。
解決策は難しいことではなくて、皆が少しの想像力と思いやりを持つこと。
弱者に力で抑えつけても、それは改善につながらず禍根しか残らないこと。
そういう認識をお互い持ってみる。とても簡単なことなんだけどな。
では、また。