くるり ”ソングライン” は名盤だ
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
9月19日にくるり、20周年で4年ぶりのアルバム『ソングライン』が出た。
くるりといえば、『東京』や『虹』、『薔薇の名前』『奇跡』など名曲揃い。
※書ききれない、有名どころ以外も名曲ばっか
私がくるりを好きなのは、アルバムごとに創意工夫、カラーが変える力量。なのに、岸田ワールド全開だから(笑)
今回のソングラインに収められている局は20年前に作曲したものも含まれているからか、結成当初の曲からの愛好家も最近のくるりが好きなファンもどちらも楽しめる。
アルバムと同じ局名の『ソングライン』の意味は、アボリジニの天地創造をうたったものなのだそう。
中年になったウイスキーを飲む二日酔いの自分と、グラウンドを駆ける少年が交互にフラッシュバックする。
視覚(光・虹・風景)、触覚(氷・雨)、聴覚(メロディ)、嗅覚(草いきれ)、味覚(アードヴェグ・ボウモア)、巧妙にパズルのように組み合わせて感情を揺り動かす。岸田繁の歌詞は日本語の妙を捉えた情緒性がたまらない。
そして、電車オタクならでは「のぞみ」が東に西に走る言葉あそびもあるが、
所詮、君はひとりじゃないでしょ
生きて死ねば終わりじゃないでしょ
撃沈。泣くよ。
これは自分も同世代だからなのか?
勿論、メロディーや構成もたまらないから丹念に何度もリピートして聴いてみてほしい。
『Tokyo OP』は作曲家岸田繁を遺憾なく発揮してワクワクが止まらない生で聴きたいし、『春を待つ』の旋律は青春時代を思い出すような、もっと前の70年代のにおいを感じるような懐かしく心締め付けられる。
『その線は水平線』はNHKの「ヘウレーカ」のエンディング曲だから耳馴染みがある人も多いよね。
もうね、全部好きだよ・・・(泣く)
そう、とにかくすべて素晴らしい!
つい先ごろ今年は終了したが、来年の京都音楽博覧会は久しぶりに参戦しようと心に決めたのだった。