茶道 12月23日の稽古 今年最終
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
天皇誕生日。陛下のお言葉は政治的思想の希薄な世代の私にとっては、いつも国民や移民で外国に渡った人々、日本に住まいする外国人全てに分け隔てなく寄り添い、長きの間象徴天皇としてのお役目を模索し、真摯に向き合ったお姿にただただ感謝の気持ちを抱かせるものでした。
また、天皇の旅をお支えした皇后陛下。おふたりの尊敬し合う姿は夫婦の理想像とも思えます。
さて、先日に集まりの都合上、納会を済ませましたがまだラストの稽古が残っていました。
炭点前に続き薄のお点前。私一人だったので、なんとフルコースのお稽古をつけていただく。今年の最後に贅沢な1日。
炭斗に炭と道具の組むのだが未だに間違えてしまう。それでも点前は少しずつ身体に染み込んできたのが、今年の成果かなと自分を褒めてみる(笑)
茶を点てる段になったら、さやさやと松風が聴こえて湯が煮えてきて安堵。
梅が香の薫りも漂う。
続き薄とは、茶事の時などに濃茶のお点前と続けて薄茶を点てるもの。
釜の沸が良いときに客が所望する場合がある。
濃茶の茶入と、薄器の位置を交換するなどいつもとは違う動きが入るので混乱するがたまに稽古をつけてもらうと頭の体操になって楽しい。
外は雨。
しんと静まりかえって寒く薄暗いが、炉の温かさが部屋を包む。
床の間には『時時勤拂拭』ハタキとする笹を担いだ人が描かれている色紙が掛けられている。
「本来の心は美しい鏡のようなもの。煩悩の塵埃がつかないように、いつも気をつけて払い拭き清めなければならない」という意味の禅語。
ココロもお部屋もそうでありたいと思いつつ、色々と余計なモノを溜め込んじゃいますのよね。
しかし、ココロは溜め込み過ぎちゃうと自分も周りも良く見えなくなるもの。こまめにクリアにしておく必要があるとは真実だと思う。
自分と向き合う時間としての一面もある茶道。
来年も精進する気持ちでお稽古を締めくくりました。
たまにはお家でも気軽に抹茶を点てます。
表千家はお池がのぞくくらいの泡立ちなので、スッキリとしたストレートにお茶本来の味を感じます。
茶碗は普段使いの赤膚焼。奈良絵が可愛くて求めました。
お菓子は茶人である友人作の黄身餡と外郎の生菓子。餡は柑橘の香りがして新感覚。
美味しくいただきました。
さて、溜め込んだお部屋の汚れを清めなくては(笑)
大掃除しなくちゃね!