茶道12月8日の稽古 納会
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
やっと冬らしい寒さになってきたかな。
HSPには辛い季節です。というより、HSPは殊更に辛く感じてしまうなんてこと意識してなかった(笑)
以前、竣工が昭和39年という鉄筋コンクリートの建物に住まいしていたのが、冬が異常に寒い。
冬中は寒さのために思考停止に陥り、ガスストーブの前に座るほか無くて陣取っていたのだが、思えば同居人は平気そうだったな。
それ以来、部屋選びは慎重になった。
最近、ウサギを飼っている方のブログを見ていると、ウサギもヒーターの前から動かないようで。
こちとらそんなに愛らしくはないが、仲間ではないか親近感が湧く(笑)
さて、昨日は早めの納会だった。
表千家の納会についてお話しよう。
掛物は『無事』という文字が掛けられる。
今年一年大事無く年を越すことができたことを慶ぶ意味を込める。
そして、簡単な茶事の形式でお稽古は進む。
炭点前をしてから、懐石よりもさらに軽い食事として『埋み豆腐』と『鰯の焼き物』をいただく。
お茶の世界の『埋み豆腐』というのは、お椀の中に温めた大きめの豆腐、その上にご飯、そこに白味噌仕立ての味噌汁をかけたもの。たまに和がらしのピリッと感がアクセント。
猫まんまじゃん!って敬遠する方もいるかも〜。
でも、めっちゃ旨い!
灰の中の埋み火をご飯で埋めた豆腐に例えたとか。
師走の忙しい時期にサラッといただく即席ご飯と考えたら良いのかも?
鰯の丸焼きは頭から全部いただく。
鰯は節分に厄除けとして頭を玄関に挿す風習がある。焼いた煙も臭いが魔を払うという。
鰯はゆずり葉の上に置かれる。
この植物は春に若葉が出てから葉を落とすため、家を繋ぐ意味で縁起が良いとされるし、冬の時期も青々とした葉が入手できるという意味もあったのだろうな。
納会の主菓子は汁粉(関西では善哉)という所もあるようだが、特に決まってないのではと思う。
今年は黒豆大福。
美味しく頬張った。
ちょうどその頃には釜から松風が囁きはじめる。
私が濃茶を点てる時は湯気が立ち、良く煮えており茶の豊な香りが広がった。
薄茶はしつらいを変えて、流し点でいただく。
薬缶を水指代わりに、茶器は碁石を入れる碁器を象ったもの。忙しい師走の時期に勝手道具で慌てて間に合わせましたというお点前。
年末が来たなぁ〜とここで実感する。
お稽古に着て行った着物。先週と同じ結城紬に更紗の帯。
ちょっと帯の締め具合緩いね。
この帯は古い更勝の着尺であった反物を三等分して帯に仕立てたもの。多色使いの染めのため、色んな着物に合う万能で優れもの。
帯揚げと帯締めはターコイズブルーにして、八掛と呼応させてみた。帯締めは不思議な素材で締めにくかった〜。
渋い紬も明るくリズム感が出るようなイメージでコーディネート。
翌日は着物を替えてみたのでご期待を(о´∀`о)