映画 『縄文にハマる人々』感想
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
トーハクの縄文展以来、活動が滞っていたのでウッカリするところだったのを、感度が良いAちゃんのお導きにより観ることができた!
単純に観れたことが良かった。
何気に登場人物が縄文界としてはすごいことになっていたのにビビった。
おじさん中心の縄文への愛をめぐる狂乱の中、水曜日のカンパネラ、コムアイさんのナレーションが冷水を浴びせて、観客を正気に戻すような空気感がシュールなのだが、不思議とだんだん私たちも狂乱の渦に巻き込まれそうになる。
ヤバイ!危険!
せいこうさん助けて!笑
何がこんなにも縄文は我々を惹きつけるんだろう。
言葉も書物も残ってない時代の遺物。
使いにくいデコラティブな土器、使い方不明の土偶、はたまた住居の下に墓があったり。
巨大な集落。大きな建造物。採取用の森を作ったり。実は高度な技術が遺物から証明されている。
現代人の感覚では決して産み出さないような異質な文化。デザイン。
となりの大陸とも交流があり、稲作が始まったことも知っていたはず。しかし、その暮らしに転換したのはずっと後。
全てが分からなすぎて、理解に及ばなさ過ぎて魅了されるんだ。
一万年余り争いの痕跡がない不思議な時代。
でも、日本人のDNAの中には彼らと同じ配列が残っている。それだけは確かで。
それが余計のこと心を揺さぶる所以なのかもしれないな。
いろんな理論を捏ねながら研究家たちはその底なし沼のような不思議にはまり込んで抜けられなくなる…
結論なんて絶対出ない謎に挑む人々。
私などは、はてと思う。
私たちはパソコンの構造なんて分からずに使いこなす。
相対性理論だって説明できやしない。
縄文人も小難しいことを考えずに、あの造形美素晴らしい土器を土から取り出すように作り出していたのだろうよと。
あの唸るようなカタチを普通に見える人々だったのではなかろうかと。
完全な妄想ですが。何か?
やっぱり、縄文に魅了されちゃうな。