きものは着てこその美
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
着物好きは様々いて、大きく3つに分かれる。と、思う。
- それぞれツボが違うが、好みのジャンルを制覇したいコレクタータイプ。
- 着物を買う行為が好きなショッピングタイプ。
- ファッションとしてただ着たいタイプ。
さらに上記の複合型もあり(笑)
私は3の要素が一番大きくて、私にとっての着物は『着るもの』。
むしろ、着倒すくらいにお気に入りにラインナップする着物と出会えたら多幸感が半端ない。
逆に着るシーンがなかなか現れない着物は買ってしまったことの落胆と後悔の念が強い・・・。
着物は沢山着て裾が傷んだら、ほどいて仕立て直すことができる。
若かった時の着物の色が年齢にそぐわなくなったら染め替えもできる。
私は以前に所有者が着倒した本結城を、リサイクルショップにて破格のお値段で手に入れ、仕立て直した。
綺麗に洗われた表地、紺地にターコイズブルーの八掛(裏地のこと)。
素敵に生まれ変わった着物は新品同様に見えるけれど、なんとまあ肌馴染みの良い柔らかさ!
お気に入りの1枚で、着やすいので旅行にまで連れていった。
さらに最近は、年上の友人が若かりし頃に着ていた30年以上前の小紋の着物を譲り受けて、こちらも仕立て直した。
生地は全く傷んでないし、むしろしっかりしてるくらいでお気に入りで着ている。
着物は昨今のファストファッションとは真逆の長く着る知恵が詰まっている衣装だなと感心してしまう。
(ファストファッションについて私もお世話になってるので否定はしない)
しかし、2と3パターンの方に有りがちな・・・買ったものの箪笥に眠らせていて着ないまま・・・ということになっている着物もたくさんあるようで。
でも、それぞれの幸せで購入しているのでそれに対して決して非難はしません。
お陰で、私などが手に入れられる高級品も出てくる訳で・・・ゴホン。
でも、なかには着たいけど、着付けとかメンテナンスとか、買ったものの色んなハードルを感じて躊躇している方々がいることは推測するのだけれど・・・。
着付けもお免状など要らないから、単発でお手頃価格で教えてくれる場所はあるし、メンテナンスも思ったほど大変ではありませんよ。購入したお店で教えてくれると思う。
箪笥に眠っている1枚があったら是非着てほしいなぁ~。
着てみると、意外と通りすがりの人に誉められたり、レストランで待遇良かったり、ホッコリする出来事に出会えますよ。
やはり、着てこそ美しさが発揮されるのが着物。
さて、来週はお茶会。何を着ようか今からワクワクしております。