茶道文化に未来はあるのだろうか
茶人を目指す、窓辺亭主ミワコです。
表千家茶道の稽古に通い始めて7年目であることが判明。数えてなかっただけ・・・
昨年から同門会という表千家公式の会員になったので、年1回の総会と(当選すれば)年末の茶会に参加している。
感想
高齢すぎる・・・(爆)
平均・・・いくつなんだろう70歳代?
総会は平日開催なので、若い人はなかなか参加できないのかもしれない。けれど、大寄せの茶会にも7割はどうみても60歳オーバーだよなあ。
20年後どうなることやら、全滅危惧種指定されるのではないかと不安がよぎる。
今年の東京支部の総会では当代の樂吉左衛門さんが講演をされたのだけど、会場を見まわして
「こんなにも素晴らしいのに、若い人たちが茶道をしないのは、何か大きな問題があるのでしょう」
と、仰っていた。
おそらくは氏の中には答えはあるのだと思う。
潜在的に茶道に触れてみたい若者はいるのではないかと想像する。
いくつか私の感じた問題点を挙げよう。
まず、いかんせん入口がみつからないのだ。
これ、私の体験談。7年前はインターネット検索しても、自分にマッチするような教室が見つからない・・・いや、分からないのだ。
最近はインターネットで発信する方も増えつつあるが、カルチャースクールのような手広く教室を営んでいる場所が多く、茶道専門の教室も私個人の感想ですよ、イケテるハイソな方々が通いそう(死語?)で気が引ける。
自宅の近所などで探すとなかなか見つからないのが現状だ。
そしたら大本の本部に問い合わせてみるか!
それぞれの流派の本部で紹介をしているが表千家不審庵は窓口が電話・・・
意図があるのかもしれないけれど、平日の日中帯のみの受付とはお仕事している若者にはちょっとハードル高いよ。
地域別や稽古の時間別などデータベース化とか、メール受付とか工夫が必要だよぉ。
気の迷いで比較してみましたが・・・
裏千家今日庵さんはIT化進んでて問合せしやすいですね。メール受付もやってらっしゃる。さすがです。
次に、流派がいろいろあって違いがわからない
実際のところ、どの流派ではじめてもそこが自分にとっての基本になるので特段困ることや失敗はないというのが私の考え。
これは経験者じゃないと分からないところで、初心者が逡巡してしまうポイント。
この戦国武将が好き!とかあれば、つながりのある茶人の流派を探してみてもいいかもしれない。
私個人の趣味としては織田信長が好きな戦国武将だ。理由は書ききれないので見送るが、所縁の深い千利休の本流である表千家の流れにいるのは私の密やかな萌えポイントである。
あと、一番大きなハードルだが、
料金制度が分からないし、お免状とか和のお稽古特有の『あれ』が恐い!
事実、流派によっても、稽古場によってもお月謝とか経費が違うらしい。
私も自分の稽古場意外の詳細を知らない。
私の場合はお月謝、社中の会費、お中元とお歳暮、ご年始、お茶会諸々で年間大体20万円ほど用意があれば困ることはない。
あと、別途タイミングによりレベルアップするため、特有の『あれ』・・・お免状代もある。
これは任意の稽古場もあれば、先生の強制もあるらしい。
あれシリーズは他にもあり、先生にお弁当やフルーツを用意する、稽古で使うお菓子やお花など別途支払う、テキスト代がある、ふくさを毎年指定のものに買い替える・・・様々聞く。
あと、驚愕な話として聞いたのは着物。呉服屋さんと結び付いて買わせる稽古場もあるとか( ゚ε゚;)
そこまで行くと鼻白む・・・そんなとこあまり無いと思いたい。
お免状も先生に対するお礼のお金があって、それがどうやら違うらしい。お免状と同額を納めるのが多いそうだが、3倍以上求める先生もあるとか。
体験教室でしっかり費用は確認した方が良い。
「私のお給料で支払えるか検討したいので教えてください!」とハッキリ確認すべし。お金のことって聞きにくいけど始めだからこそ恥はかきすてよう。
(もごつくようならそこは辞めた方が良い)
言い方が悪いかもだけど、稽古場は庶民レベルとセレブレベルがある。
自分とは合わなかったという体験談も聞いた。事前の確認が絶対必要。
不思議なことに、どちらでも基本は同じことを学ぶし、料金で善し悪しは決まらない。
だけど、一番重要なのは先生との相性なのだ。相性が良い先生だと不思議と費用も自分に合ったものになると思う。
でもさ・・・もっと明朗会計にならないと若者には時代遅れの意味不明な世界だよね。
茶道界の人達に言っとくけど、これが現代のお稽古ごとの普通ではなくなってるんだよ。
そしてなんといっても、まだまだ魅力が伝わってない!
一般的な茶道のイメージって、静静とお菓子食べて、お茶点てて、お茶飲んで、結構なお点前でと言う、お嬢様や奥様の嗜みというイメージ。
なんか素敵なインスタ映えしそうな、清楚な華やかな女性の世界なのでは。
とか(想像)
ちがいます(真顔)
※一部そういうところもあるけどそれだけじゃないです
実際、お稽古が始まるとまったく違う世界だと、正直びっくりすることが多かった。
元々は僧侶が茶を薬として持ち込み、点前として貴族社会から武家社会に広まった茶の湯。
千利休をはじめ、茶人の知恵であらゆる芸術や創作が随所に組み込まれた。
堅苦しい部分もなきにしもあらずだが、物質と精神が結び付いた骨の髄まで興味深い”道”。
一言で言い尽くせない楽しさと学びがここにはある。
表千家はお家元も代替わりしたことだし、SNSで発信とかしてほしいな・・・ボソッ
宗匠方の情報なんかもあってもいいと思うんだけど・・・ボソッ
こんなことばっか書いてそろそろ怒られるかな・・・ボソッ
結論としては20年後ヤバイ
はい。他力本願(本来の意味とは違うけど)ではいかんので(汗)
私がこよなく愛する茶の湯、茶道の魅力を伝えるべく、
ひとり茶の湯推進委員会を発足します!
ぼちぼちアップしますので、窓辺の喫茶へお寄りくださいまし。